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高岡大仏
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高岡大仏

富山県高岡市大手町【とやまけん たかおかし おおてまち】

高岡市指定文化財定
銅造阿弥陀如来坐像(高岡大仏)
        昭和五十六年四月十五日指定
 高岡大仏は、坂下町極楽寺第十五世等誉上人が大仏建立を誓い、延享二年(一七四五)、木造金色の仏像を建立したのが始まりである。しかし、その像は文政四年(一八二一)に焼失。その後、天保十二年(一八四一)に再興されたが、これもまた明治三十三年(ー九〇〇)の大火で焼失した。
 現在の大仏は、篤信家の松木宗左衛門が大仏の再建を発願し、明治四十年(一九〇七)に造営事業が着手された。その後、中川原町の萩布宗四郎らの協力により、二十有余年の歳月を経て昭和八年(一九三三)に全工程を完了、五月に開眼式が行われた。昭和五十五年(一九八〇)に十一メートル後ろへ下がった現在の場所へ移転・補修された。
 原型は中野双山。古式鋳造法である焼型重ね吹きの技法で、鋳造から着色に至るすべての工程を高岡の工人・職人達の手で行った記念すべき大作である。
 昭和三十三年(一九五八)に建載された円輪光背には、阿弥陀仏の仏徳を一字で表現する■(キリーク)という梵字か頂点に配されており、大円輪の光背がそぴえる大仏尊は世に珍しく、奈良・鎌倉の大仏とともに日本三大仏と称されている。
       平成十年八月     高岡市教育委員会  (説明板から)

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