千國写真館
赤間神宮

あかま
じんぐう

Counter
赤間神宮

    耳なし芳一の由来
 その昔、この阿弥陀寺(現・赤間神宮)に芳一といへる琵琶法師あり、夜毎に平家の亡霊来り、いづくともなく芳一を誘い出でけるを、ある夜番僧これを見あと追いければ、やがて行く程に平家一門の墓前に端座し一心不乱に壇ノ浦の秘曲を弾奏す。
あたりはと見れば数知れぬ鬼火の飛び往うあり、その状芳一はこの世の人とも思えぬ凄惨な形相なり、さすがの番僧慄然として和尚に告ぐれぱ一山たちまち驚き、こは平家の怨霊芳一を誘いて八裂きにせんとはするぞ、と自ら芳一の顔手足に般若心経を書きつけけるほどに、不思議やその夜半、亡霊の亦来りて芳一の名を呼べども答えず見れども姿なし、暗夜に見えたるは只両耳のみ、遂に取り去って何処ともなく消え失せにけるとぞ、 是より人呼びて耳なし芳一とは謂うなり
(説明板から)

地図リンク

山口県下関市阿弥陀寺町【やまぐちけん しものせきし あみだいじちょう】