さざれ石(天然記念物)
この石は、学名、石灰質角礫岩と言い、石灰石が長い年月の間に雨水で溶解し、その粘着力の強い乳状液(鍾乳石と同質)が次第に小石を凝結、だんだん巨巌となリ河川の浸蝕により地表に露出、笞むしたものである。 この石にまつわる郷土の伝承として平安朝時代、文徳天皇(在位八五〇〜八五八年)の皇子惟喬親王(木地帥の祖神)に仕えた藤原朝臣石位左衛門(歌人)が、江州(滋賀県)君ヶ畑から木地院の良材を求め春日村に移り住み、江州の君ヶ畑へ通う途中、自然に凝結、苔むして巨巌になっている珍らしい石の状態を見て、ありのまま、「わが君は、千代に八千代にさざれ石の巌となりて笞のむすまで」と詠んだのが、この石であリ千代に栄える事を希った、めでたい石であるという。(説明板から)
さざれいし
こうえん
岐阜県揖斐郡揖斐川町春日川合【ぎふけん いびぐん いびがわちょう かすが かわい】