とようけ
だいじんぐう
・げくう
神宮式年遷宮(じんぐう しきねんせんぐう)
20年に1度の大祭、神宮式年遷宮(じんぐうしきねんせんぐう)、正殿(しょうでん)を始め御垣内(みかきうち)のお建物全てを新造し、さらに殿内の御装束(おしょうぞく)や神宝(しんぽう)を新調して、神儀(御神体)を新宮へお遷し申し上げる、我が国で最も重要なお祭りのひとつです。神宮の古伝では神宮式年遷宮が制度化されましたのは、天武天皇の御代のこととされ、第1回の式年遷宮が内宮で行われましたのは、持統天皇4年(690)のことです。以来、戦国時代に中絶するという事態に見まわれながらも、1300年にわたって続けられ、平成5年秋には第61回の神宮式年遷宮が古式のままに行われました。 掘立柱(ほったてばしら)に萱(かや)の屋根が特徴の神宮の建築様式は、唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)と呼ばれ、弥生時代にまで遡る高床式穀倉(たかゆかしきこくそう)の姿を今に伝えています。檜(ひ)の香も高いお建物が完成するまでには、ほぼ10年の歳月を要しますが、その間、御料木を伐り始めるに際してのお祭りを始め御造営の安全をお祈りするお祭りや旧神領民がこぞって参加する行事などが数多く行われます。 御造営と平行して、御装束神宝もまた古例に従って調製されます。御装束とは、正殿の内外を奉飾する御料の総称で、525種、1,085点を数えます。これに対して、神宝とは調度の品々で、189種、491点あります。伝統工芸の優れた技術を守り伝えるという重要な意味もありますが、御造営ととに式年遷宮に欠くことのできない大事業です。 内宮、外宮の両正宮と14の別宮で遷宮の大祭は行われますが、かつて「皇家第一(こうかだいいち)の重事(じゅうじ)、神宮無双(むそう)の大営(たいえい)」とその意義が説かれましたように、皇室の大祭でありますと同時に、神宮にとりましてはその永遠性を実現する大いなる営みでもあるのです。
●第62回神宮式年遷宮は平成25年(2013)の予定です。
(伊勢神宮HPから)
豊受大神宮(外宮)
御祭神 豊受大御神 御鎮座 雄略天皇二十二年
豊受大御神はお米をはじめ衣食住の恵みをお与えくださる産業の守護神です。
今から千五百年前に丹波国から天照大御神のお食事をつかさどる御饌都神としてお迎え申し上げました。御垣内の御饌殿では、毎日朝夕の二度、天照大御神に神饌をたてまつるお祭りがご鎮座以来一日も絶えることなく行われています。
御遷宮は内宮と同じく二十年ごとで平成五年十月五日に行われました。(説明板から)
三重県伊勢市豊川町【みえけん いせし とよかわちょう】