むさしのくに
おくさわじんじゃ
神楽殿
東京都世田谷区奥沢5丁目【とうきょうと せたがやく おくさわ5ちょうめ】
弁才天女御地
奥沢神社の大蛇お練り行事
江戸時代の中頃、奥沢の地に疫病が流行して、病に倒れる者が多かったとき、ある夜この村の名主の夢枕に八幡大神が現われ、「藁で作った大蛇を村人が担ぎ村内を巡行させると良い」というお告げがあったという。早速新藁で大きな蛇を作り村内を巡行させたところ、たちまちに流行疫病が治ったという言い伝えがあり、これが厄除の大蛇として鳥居にからまり、大蛇お練りとして現在に伝えられている。蛇の形のものを作ってかつぎ歩く祭りは、全国的にあるが、都内では珍しい祭りである。蛇の形(水神の意)をかつぎ歩くことによって農耕に必要な水の確保や生産の順調なることを予祝する行事にほかならない。奥沢神社では毎年九月の第1日曜日に氏子が集まり、大蛇づくりが行われる。これは社殿に安置され、社殿にあった昨年の大蛇を鳥居にかけられる。そして九月十四日の大祭に大蛇お練りが行われる。
昭和六十年三月 世田谷区教育委員会 (説明板から)
奥澤神社
祭神 誉田別命宇賀魂命(ホンダワケノミコト ウガタマノミコト)
世田谷城主吉良氏の家臣、大平氏が奥沢城を築くにあたり守護神として勧請したと伝えられる。例祭の九月十四日・十五日に、江戸中期より伝えられている「厄除の大蛇」の特殊神事が行われ、境内の「八幡小学校発祥之地」の碑は、かつての八幡小学校々舎があったからである。
社殿は昭和四十五年に完成し、尾州檜材を用い、室町期の様式を採用したもので、都内においても他に類をみない。 昭和五十四年三月
世田谷区教育委員会 (説明板から)
奥澤神社
道 標
拝殿に今年奉納された藁の大蛇